これからも発展し続ける広島県にするために
広島県がこれからも発展し続けるためには、交通アクセスをはじめとした社会資本の整備等により、「安心・安全で住みやすい」まちづくりを推進していくことが不可欠です。
各地で甚大な被害のあった本年7月の豪雨災害を教訓として、「想定外」を想定し、災害時において、避難場所や交通体制のほか、救急医療体制を確保するため、道路・橋梁や公共建築物の耐震化など、減災・防災体制の確立に向けて、社会資本を計画的に整備することが重要です。
また、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things)といった新たな技術革新の普及・進展等により、これから社会・経済システムや生活様式などが益々進化して参りますが、それらに対応できるように、社会資本を継続的に改善していくことが必要です。
こうした社会資本の整備により、「安心・安全で住やすい」まちづくりを推進すれば、企業活動の利便性が向上し、県民の快適な生活が確保できます。そういう所には、人や企業が定着し、更には、他県から集まってくるのです。
今回の豪雨災害で、呉市は市外へ通じる陸路が全て遮断され、完全に「陸の孤島」となり、市民生活や企業活動に大きな支障が長期に渡って生じました。こうした事態を繰り返さないための社会資本の計画的・継続的な整備を怠れば、「安心・安全」は確保できず、将来、企業は広島県から出ていくかも知れませんし、誰も住みたいとは思いません。
今後、人口減少が続く中で、都道府県間の競争は益々激化してくるものと予想されます。
その中で、広島県がどうやって生き残っていくか。これからの他県との厳しい競争に負けないためにも、広島が持つ豊かな自然を残しつつ、社会資本の整備をどのようにやっていくか、アイデアを出してゆき、誰もが住んで良かった、又は、住んでみたい、と思える県にして行かなければなりません。
これからも発展し続ける広島県の実現に向けて、今後も力を尽くして参ります。
※ 呉市域災害査定結果(県施行分)